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2006年11月02日

泡盛「白百合」

久々に泡盛の紹介です。池原酒造の白百合です。
泡盛「白百合」


石垣市大川の静かな住宅街に酒造所を構えています。創業当時からの変わらず、全作業を手作り。古き懐かしい味を老夫婦だけで守り続けています。
地図はこのあたり
最近の泡盛は、このように瓶詰めされた年月日が記載されています。これはユーザーとしては非常にありがたいですね。ご存じの通り、泡盛は、瓶詰めされてからも寝かせることによって熟成し古酒となります。
ワインと同じように、長期保管する楽しみがあります。

この酒造所は家族経営です。
よって、銘柄もこの白百合と赤馬という2種類のみです。
創業は昭和26年。唯一の機械的な作業は麹の温度管理のための扇風機だけだそうです。
ラベルにもこのように、手作り泡盛と書いてあります。
泡盛「白百合」

良い感じですね~。

そういえば、最近泡盛に関するある本を読んでいて知ったこと。
泡盛のビンのラベルは未だに手作業で一つ一つ貼っている酒造所が多いそうです。もちろん一方で、大規模工場で大量生産しているところもあります。手作業でラベルを貼っているか機械作業かを簡単に見分けるコツ。
一升瓶というのは、二つのガラスを貼り合わせて造るため、必ずビンの2箇所に貼り合わせた跡が残っています。手作業でラベルを貼っている場合、このガラスの継ぎ目がラベルにかからないようにきちんと左右によけています。一方機械作業ではここまでみわけられないのでラベルがガラスの継ぎ目に引っかかっていたりとバラバラです。
お店で並んでいるのを比べるとよくわかりますよ。

ところで、この池原酒造。かなり小さな酒造所なので家族経営とでもいうか、かなり手作業です。
もちろん、大きな工場で機械化された酒造所を悪いとは決して思わないですよ。
泡盛を広く普及させるためには安定した品質の定量供給が大事ですからね。
かといって、この池原酒造のようにかたくなに手作業にこだわる酒造所があっても良いじゃあないですか。
天然醸造のせいかどうか解りませんが、一言で言えば、土臭い(良い意味で)、悪くいえば癖が強い泡盛です。手作業の泡盛造りで、安定した味を出すのは難しいんでしょうね。

それほど流通していないはずなのになぜか、関東地方某県のホームセンターで売っていました。
1升瓶で約2500円ぐらい。かなり良心的なお値段でしょうね。

お勧め度:泡盛初心者にとっては2点。泡盛通と思っている方には4点。泡盛を飲み慣れていない方にはあまりお勧めできません。でも自分的にはこういう素朴な風味の泡盛もまたけっこう好きなんですが。
好みとかの問題ではなく、癖がかなり強いです。辛口。
30度の他に、43度のもあるようです。

一部のブログとかで、泥臭いとかむちゃくちゃまずいとか表現されているのを目にしますが、そんなに悪い泡盛じゃないと思いますよ。確かに癖はかなり強いですが。というか、この泡盛を飲んでそういった表現しかできない方が、泡盛の良さを解っていないんじゃないかと思いたくなってしまいます。

白百合

酒蔵(さけぐら).com


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Posted by 泡盛の杜管理人 at 23:55│Comments(6)泡盛:石垣島
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泡盛館のお得なクーポン情報【沖縄県の広告代理店の営業日報改めネット広告代理店の営業日報】at 2006年11月26日 23:20
この記事へのコメント
白百合ですね、懐かしいです。
宮崎ではほとんど目にしない銘柄です。
石高の関係でしょうね。

初めて沖縄に行った際お土産に購入し、寝かせて2年が過ぎました。
量が少ないので仕次ぎは難しいですが、丸3年は寝かせようとおもっています。

甕壷の風味が、個性なのだと思います。
球磨焼酎の「文蔵」を連想させる風味です。
個人的には好きな銘柄です。
Posted by ショチクレ at 2006年11月05日 01:53
■ショチクレさん
そうですよね。個性ですよね。老夫婦が昔ながらの製法で丹念に手作りで作り上げる。良いじゃあないですか。
この白百合という泡盛って、ネットで検索するとかなり悪い評価が多いんです。残念なことだと思いますね。確かに、泡盛を飲み慣れていない方にとっては非常に癖が強くて「まずい」となってしまうのかも知れませんが。自分は全くそんな風には感じませんでしたが。
Posted by 泡盛の杜管理人 at 2006年11月05日 22:59
確かにこの泡盛のねっちょりとした感じは、今の味覚にはそぐわないと感じる方もいるかもしれません。
泡盛を飲み始めて間もない人には尚更。
ワタシも確かにこのクセの強さを感じました。
でも、真の泡盛好きにはきっと堪えられない味わいなのではないでしょうか?
Posted by 南島中毒 at 2006年11月11日 23:25
■南島中毒さん
ブログ1位おめでとうございます。
確かにおっしゃるとおりですね。
でも、こういった癖の強い泡盛があっても良いと思います。
Posted by 泡盛の杜管理人 at 2006年11月12日 08:38
地元沖縄で白百合にはまって約3年。この泡盛が一番好きです。
確かに慣れるまでは大変でした。私の友人などは「田舎のオジーのタンスを開けたときの臭い」と表現していました。
しかし、一度なれるとこの泡盛の香りはくせになります。「臭い」から「香り」に替わった実感が出てくると、もう他の泡盛に個性を感じません。まるで大好きな彼女のうなじあたりから香り立つエロティックな香りのように感じます。嗜好品って不思議だなあと思います。
Posted by いしみねシーサー at 2009年02月20日 15:26
■いしみねシーサーさん
コメントありがとうございます。
白百合、本当に手作りの素朴さが伝わってくる泡盛ですよね。
Posted by 泡盛の杜管理人 at 2009年02月21日 09:40
 
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