泡盛「舞天」

泡盛の杜管理人

2008年08月18日 00:41

久々に泡盛のレビューです。
と言っても、泡盛を呑むのをさぼっていたわけではありません。

さて今回、取り上げるのは、泡盛「舞天」と言う銘柄です。



崎山酒造所の商品です。
この酒造所としては松藤なんかが有名ですね。

ケースにコメントが付いていました。

うまいい泡盛づくり、これからも
明治38年、崎山オトによって首里・赤田で「崎山酒造所」は創業しました。昭和21年には伊芸酒造所として金武町
伊芸に官営の命を受けて創業。

昭和24年官営が解かれた酒造所は、「崎山酒造所」として新たな一歩を踏み出し、首里から集まった杜氏(コウジサー)と職人達の手によって、泡盛づくりを受け継ぎ現在にいたります。
そして、平成16年。
百年目を迎えた崎山酒造所は、連綿と受け継がれてきた伝統と技術を守りながら、これからも旨い泡盛づくりをめざし、確かな一歩へとつないでゆきます。


と書かれています。
かなり納得のいくコメントですよね。

それで、歴史にあぐらをかくのではなく、二代目として

「二代目・起松と親交の深かった戦後沖縄最初の漫談家で歯科医の小那覇全孝の銘を関した泡盛です。」
沖縄のチャップリンと言われた舞天は「亡くなった人のためにも生きている人が元気を出そう」と終戦直後、各地を訪れ即興で漫談を行い、戦禍で傷ついた人々の心を笑いで癒し、孝望の光をともしました。
と言うわけで、現在でも有名な崎山酒造所の舞天という泡盛です。
同社の中で有名な別の泡盛は、やはり松藤あたりですかね。

どうにもこの酒造所の泡盛は、甘口という中にも決してこってりとしているわけではなく、あくまで爽やかに飲めてしまう泡盛です。
そうですね、石垣島の泡盛なんかは甘くて日本酒度が高そうな感じなのですが、そういった日本酒的な甘さとは一線をきしますね。

そして、ボックスにはこうも記されています。
笑いは元気
戦禍で傷ついた人々の心を笑いで励ました舞天さんの心意気。
それを味にして伝えていきたい。
凛とした風味が漂う「舞天」にはこんな思いも込められているのです。

甘系の果物や香辛料にも似た雰囲気を持ちつつ、コシヒカリの甘さに近いような。
最初に開封したときの香りはすぐに飛んでしまって、へたすると、没個性な泡盛ととらえられかねませんが、番人に受け入れやすいというわけでもなく、酒が好きな人にとってはとてもよろこびとして味わえる泡盛だと思いますよ。



と…

4号瓶で、たしか1千円代の中盤ぐらいだったか。まずますですね。
35度
お勧め度:4点(でも、泡盛初心者の方にはちょっと扱いにくいかな。)

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