炊屋(かしきや)in千葉
たまには地元でも飲みます。
千葉県にある
炊屋(かしきや)。
炊(かしき)とは、遠洋マグロ漁船のコックのこと。
ここのマスターは、マグロ漁船でコックを務めた経験を持ちます。
その店長が、長年の経験を生かし、一本のマグロから様々なマグロ料理を生み出し、普通の居酒屋では味わう事が出来ない、極上のマグロ料理でもてなしてくれます。
店内はこんな感じ。
小さな厨房に、カウンター席が6席ぐらい。
マスターと、奥さん、それとそのお子さんと思われる方の3人で切り盛りしています。
その向かいに狭いテーブル席が2つ。
あと、奥の部屋に小宴会場もありますが、普段はここは閉まっています。
このマスターは、1978年から1984年までの6年間、遠洋マグロ漁船に実際に乗りこみ、吠える(南緯40度線)を超えミナミマグロを追っていたそうです。南極のシケの漁場で三航海。22人の漁師たちの賄いを任されたマグロ船のコックのことを、ベテラン達は「かしき」と呼ぶそうでして、この店の屋号を「炊屋」と決めたそうです。
その経験を生かした店長は、
マグロ船で覚えたマグロ料理を多くの人に食べてもらいたい。
マグロは寿司や刺身だけではなく、様々な部位を煮たり、焼いたり、揚げたり、炒めたりした本当のマグロの美味しさをご堪能してもらいたいと思って、いろんな珍しいマグロ料理をもてなしてくれます。
マスターは
著書もいくつかあります。
中でも、「まぐろ土佐船」は、実際のマスターの経験を元にしたものだそうです。
今回頼んだ中で、特徴的なのが、マグロの皮ポン酢。
これがまた、他では滅多に目にすることがないのですが、ぽりぽりとしていて美味いんです。
他には、マグロの目玉煮、マグロのスペアリブ(顎の部分)、マグロカルビ(しっぽ付近の肉)、など、特徴的なマグロ料理はさすが漁船のコックをしていただけのことがあります。
マグロ料理の他にも、魚料理を中心に美味しいメニューがそろっています。
もちろん酒も進んでしまいます。
日本酒や焼酎も色々ありますが、やはり泡盛でしょう。
この炊屋には、
残波の白が常備してあって、美味しいマグロ料理に、このあっさりとした泡盛、残波はよく合います。
こちらは、アンキモ
千葉県某所の閑静な住宅街にある小さな店ですが、その評価は非常に高く、週末ともなると店内は満員で入れないこともしばしば。
地図はこちら
いろんなメニューがありますが、本当にお勧めなのが、ラーメン。
麺は普通の縮れ麺で(最近ちょっと変わったようです。)、あっさりの醤油あじ。具は、ほうれん草とナルト、海苔、メンマ、ネギ。
ごく普通に見えるのですが、だしがマグロでとっあり、絶品。
ここに来たら、ぜひラーメンを食べましょう。侮ってはいけません。隠れた逸品です。
こういった、お気に入りの店を地元で見つけるとちょっと幸せな気分になります。
ホットペッパーとか、グルナビとか情報があふれていますが、やはりお気に入りの店は、知り合いからの口コミとか、自分の足で探したいものです。
沖縄の雰囲気は全くありませんが、美味しい魚と美味しい泡盛があれば良いんです。
炊屋(かしきや)。地元も侮れませんね。
ちなみに、上の写真に写っている方、このお店で初めてお会いしたのですが、お互い泡盛を飲んでいるもんだから、意気投合して話し込んでしまいました。もしや、と聞いてみたら沖縄ご出身の方でした。
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