泡盛「濁」

泡盛の杜管理人

2008年08月20日 01:44

泡盛のレビューです。
時々しか更新しませんが、ほぼ毎日のみです。
今回は、友人と、久々に高校の後輩がやっている北千住のお店に行ってきました。

呑んだのは、もちろん泡盛。「濁」


濁と言うだけあって、ほのかに白っぽい濁り(オリ)があって、見た目、甘酒?っていう雰囲気が少しあります。
しかし、さすがに泡盛ですから、そんなに甘ったるいはずもなく、しっかりときれの良い味がします。
この泡盛は、日本最西端、台湾に一番近い島、与那国島のものですね。

酒造所は、崎元酒造所。
与那国島で、1927年創業。与那国で最も古い歴史を持つ酒造所です。
以来、島と同じ銘柄名「与那国」は、地元の人達に愛飲され続けてきました。
有名な泡盛としては、与那国島のみで許されているなんと度数60度の泡盛(花酒)「与那国」とかが有名ですね。

この濁と言う泡盛は、初留(はなたれ・しょりゅうとも言う)と呼ばれる、焼酎の蒸留過程で最初に出てくる部分の泡盛で、旨味成分が一番凝縮された華やかな部分。いわゆる、日本酒で言うところの荒走りの様なものですね。
この手のものって言うのは、どうしても作られる量が非常に少ないので、本来は蔵人のひそかな楽しみとされていました。

その初留部分のみを取り出して加水(水を加えアルコール度数を調整すること)したのがこの泡盛です。実際に見た目はかなりにごっています。他の泡盛と比べても歴然とわかるほどです。また液面には、オリと呼ばれる旨味成分の高級脂肪酸エチルやフーゼル油が浮かんでいます。

またネーミングの迫力から一見、濃そうと思われそうですが、すごく飲みやすく仕上がっています。でも旨味はしっかり生きています。

度数も25度と普通の度数ですので、思いの外普通にいけてしまいます。
濁り酒の特徴からでしょうか、少しざらつき感がありますが、全然許容範囲です。
思いのほかフレッシュであり、すっきりなのみぐちです。
なぜに蒸留酒なのに濁っているのだろうとか、疑問を感じつつもかなり酔っぱらいました。
この泡盛、濁は、沖縄に移住した同じ高校の後輩が持ってきてくれたそうです。
そんな貴重な泡盛をありがとう。

それに、今回の後輩のお店、かなり美味しいんです。
お盆前だったこともあり、かなりサービスしてくれました。
メニューにないというか、なまり節をもらってかじったりと。
場所はこのあたりだったかかなり自信ないです。

たらふく呑んで食べて、ご機嫌で帰りました。

割烹「たなか」
120-0036
東京都足立区千住仲町18-12
 最寄駅 北千住駅
電話 03-3882-5512
北千住です。
お勧めのお店。



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