ひとめぼれの泡盛「やいま」

泡盛の杜管理人

2007年09月09日 08:45

石垣島特産の米、ひとめぼれ100%でつくった泡盛、「やいま」です。
泡盛は通常、原料にタイ米を使うのですが、このやいまは、石垣島産の米、一目惚れを使ってつくられています。


石垣島の請福酒造の泡盛です。
この請福酒造は、伝統的な製法を重んじつつも、常に新しいことにチャレンジする酒造所です。
本州ではあまりお目にかかれませんが、石垣島ではトップクラスのシェアを持っています。

ラベルは、かわいい絵が描いてあって、なかなか良いセンスしています。
一目惚れでつくられていると言うだけあって、純米酒的というか、かなり甘めで、日本酒のような味わいです。
石垣島は、八重山最大というか県内でも最も米作りが盛んなところで、つくられているのはほとんどが、このひとめぼれ。
生産された米は、品質を確保してJA沖縄の八重山支店を通じて消費されます。このプロセスで、選別されて落ちたものを有効に使おうと請福酒造とJAが共同開発したそうです。

通常、泡盛は長粒種のタイ米を原料に作られています。しかし同社は、平成7年当時石垣島で栽培の主流だった短粒種の「チヨニシキ」を原料に新たな泡盛作りの研究を始めました。
その後、栽培の主流がこの「ひとめぼれ」に移ってきたため、同品種を原料にした研究に変更することとなったそうです。杜氏が泡盛つくりの原点に戻って挑戦し、試行錯誤の結果、平成12年3月石垣産「ひとめぼれ」を100%原料とした「やいま」として販売さされるようになったそうです。
現在では、年間約60tの米を使用し、約60Kリットル(一升瓶換算で約33,000本相当)を製造しています。

この、やいまは、石垣島産の米を原料にして初めて商品化した「泡盛」ということで、大きな期待の中、島内外で高評価を受けています。特に国産米の泡盛は珍しいので、観光客の人気も高いそうです。
また、副産物として生産される「もろみ」についても、飼料で肥育している「豚」の飼料として有効活用しています。

やいま普段の泡盛と同じ感覚で飲もうとするとちょっとびっくりします。




お勧め度:3点。
3号ビンで、石垣島の居酒屋にてたしか2000円だったか?まずまずのお値段でしょう。
地方に行ったら地の酒を味わう。酒飲みの鉄則です。

  


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